紙媒体は、インターネットを使った伝播より、可変が難しくまた伝播スピードの面でも劣ります。しかし、すべての面で劣ってはいません。メールやSNS上での『ありがとう』の文字は、だれが打っても、あ・り・が・と・うという5文字を伝えるにとどまります。一方、紙媒体では、紙質、文字(時には手書き・筆書き)、古くからの礼儀作法による礼など、5文字の『ありがとう』だけではないものを紙媒体に載せて伝えることができます。また封書などによるDMとメール配信のメルマガの開封率または少なくとも本文を一読する率を比較すると、圧倒的に封書など実メールの方が読まれているという調査結果もあります。もちろん、費用などとの兼ね合いもあるともいますが、紙媒体・インターネットを使った伝達はオールオアナッシングではなく、その時その場面での目的に応じた使い方が必要なのです。紙にはまだやれることがまだまだあると信じています。